引越しをするため、そして20~26日まで自転車で旅立つため、今日は結構奮闘した。

一年間以上会っていない親と、一時間以上長電話で盛り上がった。
学校のことや、留年のこと、帰省の話などなど。

とにかく、笑った。楽しかった。親の温かさと心の広さにちょっと感動。これからが楽しくなりそう。

両親とも大学関係者なので、「ちょうど今就職難だから、留年してよかったんじゃない?」とか笑いながら冗談で言っていた。

「努力できるのは才能だから、まあ諦めなさい。」

「まあ、私に似てやる気が出たときと駄目なときの浮き沈みが激しいからね、あんたは。」

「多分、あんたが努力できないのは私の遺伝だから、責められんよ。わはは。」

そういえば、留年とか休学とかするって話したときも怒られたことがない。

休学する→まあ、あんたの人生だから。やりたいようにやってみたら。」
留年した→「そうか、それは残念だったね。卒業はできそうなん?」

と言ってからかって笑ってた。

なんて楽天的な親なんだ。

こんな駄目息子を持ちながら、何にも憂いていない。将来が心配だったりしないのだろうか?何か安心しているようにすら感じられる。

高校から姉も僕も寮生活だったので、実際家族全員で暮らしたのは僕が中2のときまで。

そのためか、やたら子離れできている。子ども扱いされないのは確かに心地よい。まるで友人と話すように。

僕が高校生のときに、夢とロマンを求めて転職し、親だけが広島から滋賀に引越しした。一年前から聞いていたが、わざわざローンを払い終えたばかりのマイホームを残して、県外のアパートに引っ越すというのが信じられず、冗談だと思っていた。僕は寮だから確かに問題はなかったが。

母の仕事のことなど、いろいろ聞いた。

なんだかんだ母親の方はつらいことがあっても、楽しく生きているみたい。ちょっとその強さを見習いたい。

幸福か不幸かは見方しだいなんだなと改めて思った。嫌なことがあっても、母はそれ話のネタにして笑い話として楽しそうに話す。視点を変えれば世界はまるっきり違って見えるんだろう。

ちょっと母を尊敬。俺もそんな風になりたい。

「お金は大丈夫なん?」
と聞かれ、
引越しにいろいろ大きなお金がかかるから、後期の授業料が厳しいかもしれないという本音を会話の中で少し言ってしまった。

「やっぱり。仕送りできるお金はあるから言ってよ。」

「でも、留年したから、悪いし。」

※現在、仕送りを断っており、授業料と生活費を自分で払っている。親に頼って生活するのが嫌だったから。経済的に独立していたいと思って。

「同期はもう就職して働いてるのに。」と付け足すと、

「でもあんたは、学生なんだから。」
「そうやって格好つけてるから・・・留年するんよ。素直になったら?」

よくわからん母の返答とやさしさ、そして自分の見栄と葛藤した結果、

やはり足りないものは足りないので、月3万くらいもらうことにしようと思う。

親から自立したつもりでいたが、まだまだなんだなと思った。いざとなっら親にお金を助けてもらえるという、甘えがこころのどこかにあったんだと自覚した。

親から、帰省予定のこと以外で連絡が来ることはない。俺からも特に取らない。そんなわけで普段すっかり親のことを忘れていたが、たまに連絡をとるのもいいなと思った。

温かい気持ちになれた。ただでさえ暑いこの夏の日に。

親孝行できるのはいつになるんだろう?いつも親不孝でごめんなさい。